SHINJI HOSONO PHOTOGRAPH

STAR SHOT Talk Vol.3 佐藤優さん 9

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細野:佐藤さんを通じて文学座ともつながったし、埼玉(彩の国さいたま芸術劇場)も紹介してもらった。


佐藤:細野さんには俳優さんにファンがいるんですよ。それでご指名というのもありましたね。麻実れいさんだったり、亡くなった中嶋しゅうさんだったり、岡本健一さんもそうでね。

2004年に麻実さんは野村萬斎さんとギリシャのアテネに行って『オディプス王』(蜷川幸雄演出)をやったじゃない。その時の写真を後から見て感激したらしく、写真集(『オイディプス王』)が縁で、麻実さんが埼玉の広報誌で蜷川さんと対談したときに細野さんご指名だった。

2014年の『炎 アンサンディ』(世田谷パブリックシアター)という芝居のときの細野さんの事務所お手製のフォトブックを麻実さんはもちろん、オカケンさんも何度も何度も見ていたし、しゅうさんはフォトブック見て涙流していた。そのあと、偶然にも新国立の『ヘンリー六世』でしゅうさんとオカケンさんが共演する機会があり、そのときも細野さんにカメラを頼んだら二人とも喜んでね。感謝されました。


細野:佐藤さんも役者だったから、役者さんの心の機微には敏感ですよね。


佐藤:それは関係ないじゃない。


藤江:え、佐藤さんは役者さんだったんですか。聞きたいですね。佐藤さんのプロフィール。


佐藤:大昔のことですよ、まさに若気の至り。4、5年ぐらいやったかな。学生演劇やってて、そこから文学座の附属研究所に入って、そこから新演劇人クラブ・マールイ(同世代では当時、柄本明がいて、後輩に松田優作も所属していた)に2~3年いたかな。


藤江:本当に俳優だったんだ。でもなんであきらめたんですか。


佐藤:音痴なんですよ。これは練習して治るもんじゃない。それで俳優はやめにした!

(続きます!)